みなさん、こんにちは。
Nature Sitter の 杉野結喜(すぎのゆうき)です。

私は、東京から2時間圏内に位置する埼玉県秩父郡横瀬町で、子どもの豊かな感性を育む親子の自然探求基地「Nature Base(ネイチャーベース)」を運営しています。

「頭の中は遊ぶことでいっぱいだった、少年時代の懐かしいあの頃へ、自分の子どもを連れていきたい…」

そんなお父さん・お母さんに届けたい。

この記事では、「なぜNature Baseを始めたのか?」「どんな事ができるのか?」「これまでにどんな方が参加してくれたのか?」など、Nature Baseについてお伝えします。


保育士・ベビーシッターで感じた限界

保育士やベビーシッターと経験する中で、
同い年の子ども同士で過ごす保育園では、無意識に子ども自身が頑張ってしまうんです。

親からは「家では片付けもしない、着替えもしない、ご飯も自分で食べないのに…」とよく相談されますが、保育園だとしっかりやっていることが多い。
子どもに「頑張らなくてもいいよ」と伝えたとしても、知らず知らずのうちに子どもは頑張っちゃうんです。そして、保育園に親が迎えに来た瞬間に、まるでプッシュパペットのように緊張が解けて、別人のようになって帰っていく。

もちろん、保育園の環境だからこそ、子どもが経験できること・成長できることもたくさんあります。

ベビーシッターとして家族に余白を作っていこう!と思いましたが、なかなかうまく行きませんでした。
なぜなら、ベビーシッターは「子どもを預けること」と認識している人が多く、預けることへの抵抗感があるパパやママが多かったからです。
子どもを罪悪感なしで預けるには、どういう仕組にしたらよいのか、ひたすら考える毎日でした。

石垣島で狩猟採集をした日々

わたし自身も、保育園の環境に息苦しさも感じ始めた頃、「保育以外のことも知りたい」「自分で正直でありたい」と思うようになり、「自然が豊かな海の近くで暮らす」ため、石垣島に移住をしました。2019年のことです。

振り返れば、赤ちゃんの頃は母がアクティブなこともあって、朝からお庭でプール、夏休みには川に行って岩から飛び込んで、海に行ってボディボードで波乗りして、キャンプに行ってカブトムシをとって…家にはカブトムシの幼虫と鈴虫とザリガニと、魚と亀と犬がいて。…そんな環境で育ってきました。自然の近くで暮らしたいと思ったのも、当然な流れだったと思います。

ところが石垣島は移住者が増えすぎて、島内のお店で中古の家具・家電が手に入らない事態に(笑)。お金を少しでも節約したかった当時は、とても困りました。

そんな時にいまの旦那に相談したら、買ってくれたのが、釣り竿でした。「これでお魚食べればいいんだよ」って(笑)

そこから、スーパー代わりに漁港に寄る日々が始まりました。

最初は手の中でビチビチする魚を持てなかったけれども、だんだんと慣れてきて…漁港のおじさんとも仲良くなって、「これは食える魚だ」「これはおいしくねーんだ」とかとか教えてもらって、「いらぶちゃー」とか「グルクン」とか石垣語で魚の名前を覚えていきました。

移住して1年がたった頃、真夏で魚が食いつくまでの間、暑くて待ちきれなくて。それで、海に飛び込むことにしました。「モリで突こう」って(笑)

そうしたら、美味しい魚があちこちにいて、海は冷たくて気持ちよくて。

最初は、釣果0。

でも、人間ってすごくて、空腹だといつもより魚の動きが遅く感じて、だんだんとモリで突けるようになってきました。テレビ朝日でやっていた「よゐこの無人島0円生活」の世界です(笑)。

そんなことを友達に話していたら、いつの間にか一緒に楽しんでくれる人が増えて、食べもの探しがアクティビティになっていきました。「あの海藻食べれる」とか「大潮の日には貝が取れる」とか「川でエビが釣れる」とか。そんな情報が入ってくるようになって、1日中、夢中で狩猟採集をしていました。

コロナをきっかけに始まったステイ「テント」生活

そんなときに起こったのが、新型コロナウイルス。

突然の外出禁止とマスク着用。一瞬で消え去った楽しかった日々。ついにはステイホームになって、
「私の人生の夏休みよ〜」って思っていた生活が、一気に0になりました。

辛すぎてどうしたらいいかわからなくて、上司に聞いてみました。
「ステイホームの意味は、『誰にも会うな』ということですよね?」
「そういうことだ」

そこから、私のステイ「テント」生活が始まりました。誰にも会わなければいいのだ(笑)。

2週間テントで過ごしながら、自給自足の生活。滝でシャワーを浴び、洗濯をし、魚を突いて火を起こしてご飯をつくり。トイレづくりや刃物研ぎ、塩づくり…
手元にあるのは、自分で必要だと思って用意したものだけ。
ナイフとかモリとか、図鑑とか。
一生懸命考えて荷物を選んだけど、蓋を開けてみれば足りないものだらけ。
誰のせいにもできない、すべてが自分のせい。

寂しい、変な音聞こえる、怖い、不安、ドキドキ。台風こないかな、動物こないかな、変な人来ないかな・・・。寝るときはポケットにナイフ、真横にモリを置いて就寝。

わぁ、あさが来た。太陽ってこんなに・・・・・。
さぁ、薪拾いしないと。
2週間のステイテント生活が終わり、わたしの中で1つ大きな自信がつきました。
「わたし、海があれば死なない」
これがわたしの生きるチカラなんだと。

ベビーシッター×自然体験

秩父に移住したことをきっかけに、自然体験ができるベビーシッターとして活動をはじめました。
その時の構想から、『いつかは自分の土地で、環境つくりから行い、子どもたちに自然から学ぶことの大切さを伝えたい』と思っていました。

預けている間に自然体験までできるということで、パパやママたちの課題の解決になっていると思ったのですが、
ベビーシッターという言葉が小さい子を想像させてしまうようで、「うちの子には自然体験がまだ早い」と思う人がいて、なかなか依頼が増えませんでした。

現代の子育て

様々な家庭と関わるうえで、『令和の子育て』をどうしようかと悩んでいる家族をたくさん見ました。
親から学ぶ、『今までの親子の関わり方』ではないということは理解しながらも、特にパパたちが
子どもと、家族とどう関わったらいいのかということを悩んでいました。
パパたちが「会社」と「いいパパ」との狭間で苦しみ、現代では、「産後うつ」になるパパも増えています。

では、パパがママと同じことをやればよいのでしょうか?
ママの仕事はパパにもできる様になっています。
でも、子育てにおいて、それではパパ役が居なくなってしまいます。
私は、現代の問題は「ここ」にあるのではないかと思っています。

遊びゴコロを解放できる親子探求へ

前半の3時間は「探索」、後半の3時間は「没頭」⇛「探求」

探索活動中に、「不思議だな」「面白いな」という発見をし、
親子で「顔の汚れに気づかないくらい」の没頭を味わう。

子どものこころの動きに、親もこころを傾ける。
そんな親の姿を見て、子どもも自分を豊かに表現していく。

だんだんと、親と子のこころの距離が縮まっていく。

親が親であることを忘れ、子どもと同じ目線で、より深くつながっていく。

NatureBaseの自然の中で、親子が紡ぐ共有体験。
いつもとは違う時間が流れることで、家族に豊かな感性が宿る。
普段の生活がちっぽけに感じられるような、ダイナミックな体験。

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