みなさん、こんにちは。
Nature Sitter(ネイチャーシッター)の杉野結喜(すぎのゆうき)です。

私は、東京から2時間圏内に位置する埼玉県秩父郡横瀬町で、子どもの豊かな感性を育む親子の自然探求基地「Nature Base(ネイチャーベース)」を運営しています。

「頭の中は遊ぶことでいっぱいだった、少年時代の懐かしいあの頃へ、自分の子どもを連れていきたい…」

そんなお父さん・お母さんに届けたい。

この記事では、「Nature Sitterの由来」「なぜNature Sitterを始めたのか?」「どんな事ができるのか?」「これまでにどんな方が参加してくれたのか?」など、Nature Sitterについてお伝えします。


Nature Sitterの由来

Nature(本質、生まれ持った性質、自然)
Sitter(寄り添う、世話をする)
・生まれもった性質に、寄り添う
・お互いに自然体で、関わる(世話をする)
・自然(ネイチャー)を知り、自然とともに共存する
そして、「家族に余白を作ること」を最初の目標にしたことを、ずっとこころに刻むために…
ベビーシッターからスタートさせたことを忘れないために…
子どもと関わる私達を、Nature Sitterと名付けました。

家族に「余白」をつくりたい

私は保育士を5年、ベビーシッターを5年経験する中で、「家族に余白を作りたい」という思いが生まれました。

「もっと子どもと関わりたい」
「もっと子どもの話を聞いてあげたい」
「本当は『あとでにして!』って言いたくない」
そんな親の本音と、

「ママに話を聞いて欲しい」
「パパと笑い合いたい」
という子どもの声なき本音に直面してきました。

子どもは、ママやパパの笑顔が大好き。自分が見つけたもの、素敵だと感じたこと、できるようになったことを、パパやママと共有したい。

けれども、当然ながら親は忙しい。

大人の視点からすれば当たり前のことを子どもに言われた時に、「あとでにして」「そうね~」「わーすごいね」とはぐらかしてしまう。
その言葉を、子どもは敏感に感じ取っています。

段々と自分の気持ちを我慢するようになり、時折その気持ちが爆発するように。それでもママとパパはなかなか対応できない。

そして1日を終えた後、子どもの寝顔を見て反省する毎日…

こういった声をたくさん聞いてきました。

保育士・ベビーシッターで感じた限界

子どもの親に対する気持ちと、親自身の葛藤を目にしながらも、保育士としては限界を感じていました。
同い年の子どもと共同生活を送る保育園では、他の子ども達が頑張っている中で、無意識に自分も頑張ってしまうんです。

親からは「家では片付けもしない、着替えもしない、ご飯も自分で食べないのに…」とよく言われるけれども、その子どもは、保育園だとしっかりやっていることが多い…

それを聞いた時に、子どもは保育園では「ON」状態になっているのだと気づきました。
つまり、周りに合わせて頑張っている状態なんだと。

少しでも子どもが保育園で自分のやりたいことができるように、工夫も重ねてきました。
・時間を柔軟に幅を持たせて、子どものペースに合わせたり
・他クラスと連携して、クラスの枠を超えて子どもが自分でやることを選べるようにしたり
・室内の環境を子どもと一緒につくっていったり


…それでも現在の保育園の環境では、1人ひとりが感じたことを素直に表現したり、やりたいことをやることが、なかなか難しいと感じたのです。
子どもに「頑張らなくてもいいよ」と伝えたとしても、知らず知らずのうちに子どもは頑張っちゃうんです。そして、保育園に親が迎えに来た瞬間に、まるでプッシュパペットのように緊張が解けて、別人のようになって帰っていく。

もちろん、保育園の環境だからこそ、子どもが経験できること・成長できることがあることも、よく理解しています。

けれども、わたしは
「子どもの家庭での様子をもっと知りたい」
「もっと1人ひとりに合わせた保育がしたい」
という思いが強くなり、保育士を続けながら、副業としてベビーシッターの仕事を始めました。

けれども、ベビーシッターは「子どもを預けること」と認識している人が多く、預けることへの抵抗感があるパパやママたちの間でまた、悩みました。

Nature Sitterの中でできる体験

火起こしや畑作業などアウトドア体験全般ができます。
2025年中には、室内スペースもできる予定なので、更に遊びは広がります。
「できないことはなにか?」を考えるほうが難しいかもしれません。
機械をつかったものとか、かなぁ。。

というのも、Nature Sitterで大切にしていることは、「探求」です。
今は、効率重視の世の中になり、子どもの学びも“最短ルート’’で“ゴール”に達するものばかりになりました。
もちろん、その形が合っていることもたくさんあると思います。
でも、すべてを最短ルートにすると、どうなるでしょうか?

最短ルートでゴールに向かってほしいのに、子どもたちがやりたがらなくなった…なんてことはありませんか?

例えば、水遊びを楽しんでいた子どもが、子ども自ら「プールに通いたい!」と言ったので、プールを習わせたら、急に嫌がるようになった…。

このように、最短ルートを子どもに望むと、意欲が失われることもあります。

遠回りしたからこそ、『得られる学び』『自分で学ぼうとする力』がつくこともあります。
例えば、保育園で、収穫を目標に畑を頑張っていたけど、畑の中で遊びはじめて、その中で生き物たちが野菜に悪い影響だけ与えているのではなくて、共生しているということを子どもが発見した瞬間。

最短ルートで進めようとしていたら、つかめなかった学びです。

このように、最短ルートじゃないからこそ、得られるものはたくさんあります。

水遊びを楽しむことで、クロールのフォームはきれいではないけれど、
足がつかないところでも長い時間立ち泳ぎができる。とか
水という性質に興味を持って、自ら勉強するようになった。とか
川、海、プールで身体の使い方が違うということに気づく。とか

子ども自身が興味を持つことや、探求したいことを見つけるためには、たくさんの時間と自由度が必要です。
子どもが自分のペースで興味を持ち、楽しみながら学ぶことで、内発的動機づけ(やりたいからやる力。シールが貰えるからやるとか、できたらおやつが食べられるからやるではない力)が高まります。
内発的動機づけが強いと、子どもはその活動を続けやすく、深く学ぶことができるようになります。
楽しさや興味が原動力となるため、学びや成長が自然と進んでいくのです。
その後、探求する過程で「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤しながら、柔軟な思考や適応力を身につけていきます。「こうかな?」と、仮説を立てて実験していくことで、創造力や問題解決能力が育まれます。
成功や失敗を含む全ての経験が、子どもの成長につながります。

Nature Sitterでは、このことを大切に体験を提供していきます。
1回目より2回目、2回目より3回目、どんどん深く体験していきます。

すぐには、目に見える力はつかないことが多いです。
子どもの学びを“待てる”人や、“待つことが大切”だと思えるパパやママ向けの「新しい体験」です。

現在、新しいイベントの募集をスタートしました!
Nature Sitterの活動が気になる、ゆーきちゃんが言っていることを体験してみたい!
という方には、オススメです。



石垣島で狩猟採集をした日々

わたし自身も、保育園の環境に息苦しさも感じ始めた頃、「保育以外のことも知りたい」「自分で正直でありたい」と思うようになり、「自然が豊かな海の近くで暮らす」ため、石垣島に移住をしました。2019年のことです。

振り返れば、赤ちゃんの頃は母がアクティブなこともあって、朝からお庭でプール、夏休みには川に行って岩から飛び込んで、海に行ってボディボードで波乗りして、キャンプに行ってカブトムシをとって…家にはカブトムシの幼虫と鈴虫とザリガニと、魚と亀と犬がいて。…そんな環境で育ってきました。自然の近くで暮らしたいと思ったのも、当然な流れだったと思います。

ところが、石垣島は移住者が増えすぎて、島内のお店で中古の家具・家電が手に入らない事態に(笑)。
お金を少しでも節約したかった当時は、とても困りました。

そんな時にいまの旦那に相談したら、買ってくれたのが、釣り竿でした。「これでお魚食べればいいんだよ」って(笑)

そこから、スーパー代わりに漁港に寄る日々が始まりました。

最初は手の中でビチビチする魚を持てなかったけれども、だんだんと慣れてきて…漁港のおじさんとも仲良くなって、「これは食える魚だ」「これはおいしくねーんだ」とかとか教えてもらって、「いらぶちゃー」とか「グルクン」とか石垣語で魚の名前を覚えていきました。

移住して1年がたった頃、真夏で魚が食いつくまでの間、暑くて待ちきれなくて。それで、海に飛び込むことにしました。「モリで突こう」って(笑)

そうしたら、美味しい魚があちこちにいて、海は冷たくて気持ちよくて。

最初は、釣果0。

でも、人間ってすごくて、空腹だといつもより魚の動きが遅く感じて、だんだんとモリで突けるようになってきました。テレビ朝日でやっていた「よゐこの無人島0円生活」の世界です(笑)。

そんなことを友達に話していたら、いつの間にか一緒に楽しんでくれる人が増えて、食べもの探しがアクティビティになっていきました。「あの海藻食べれる」とか「大潮の日には貝が取れる」とか「川でエビが釣れる」とか。そんな情報が入ってくるようになって、1日中、夢中で狩猟採集をしていました。

コロナをきっかけに始まったステイ「テント」生活

そんなときに起こったのが、新型コロナウイルス。

突然の外出禁止とマスク着用。一瞬で消え去った楽しかった日々。ついにはステイホームになって、
「私の人生の夏休み〜♪」って思っていた生活が、一気に0になりました。

辛すぎてどうしたらいいかわからなくて、上司に聞いてみました。
「ステイホームの意味は、『誰にも会うな』ということですよね?」
「そういうことだ」

そこから、私のステイ「テント」生活が始まりました。誰にも会わなければいいのだ(笑)。

2週間テントで過ごしながら、自給自足の生活。滝でシャワーを浴び、洗濯をし、魚を突いて火を起こしてご飯をつくり。トイレづくりや刃物研ぎ、塩づくり…
手元にあるのは、自分で必要だと思って用意したものだけ。
ナイフとかモリとか、図鑑とか。
一生懸命考えて荷物を選んだけど、蓋を開けてみれば足りないものだらけ。
誰のせいにもできない、すべてが自分のせい。

寂しい、変な音聞こえる、怖い、不安、ドキドキ。台風こないかな、動物こないかな、変な人来ないかな・・・。寝るときはポケットにナイフ、真横にモリを置いて就寝。

わぁ、あさが来た。太陽ってこんなに・・・・・。
さぁ、薪拾いしないと。
2週間のステイテント生活が終わり、わたしの中で1つ大きな自信がつきました。
「わたし、海があれば死なない」
これがわたしの生きるチカラなんだと。

Nature Sitterのはじまり

先ほどもいった通り、ベビーシッターは「子どもを預けること」と認識している人が多く、預けることへの抵抗感があるパパやママたちの間で悩んでいました。
秩父に移住することになり、一番はじめに感じたことは「都内からも通える距離に、こんなに大自然が広がっている!」ということでした。
そして、1枚のパンフレットが私の目に飛び込んできました。
それは、親子ワーケーションのチラシです。よくある質問の中に、「子どもを預けられる場所はありますか?」という問いに対して、「現状、子どもを預けられる施設はありません」との表記。
秩父でも、子どもを預けたいと思っている人がいるなら、私がそれをやろう!
と思うようになりました。
そこで、預けることへの抵抗感を減らすために、
『ただのベビーシッターでは終わらない預かりをしよう!』と思うようになりました。

自分にできることってなんだろう。ベビーシッター中に子どもに届けたいものってなんだろう。
そう考えて、半年。
「ゆーきちゃんだからできることあるじゃん!」
「自分の自然体験で感じたことを、そのまま届けたらいいんだよ!」
って言ってもらえて、自分の石垣島での原体験をそのまま自然体験に持ってきました。
Nature Sitterのはじまりです。

遊びゴコロを解放できる親子探求へ

前半の3時間は「探索」、後半の3時間は「没頭」⇛「探求」

探索活動中に、「不思議だな」「面白いな」という発見をし、
親子で「顔の汚れに気づかないくらい」の没頭を味わう。

子どものこころの動きに、親もこころを傾ける。
そんな親の姿を見て、子どもも自分を豊かに表現していく。

だんだんと、親と子のこころの距離が縮まっていく。

親が親であることを忘れ、子どもと同じ目線で、より深くつながっていく。

NatureBaseの自然の中で、親子が紡ぐ共有体験。
いつもとは違う時間が流れることで、家族に豊かな感性が宿る。
普段の生活がちっぽけに感じられるような、ダイナミックな体験。

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